2021年7月号の「あけぼの」を発行いたしました。
今月の格言
つねに恐れつつ進まぬ者は
数々の侮辱にあい
しばしば悔いることになる
芸術家 レオナルド・ダ・ヴィンチ
最も高貴な娯楽は、理解する喜び
ルネサンスを代表する知の巨人、レオナルド・ダ・ヴィンチの生誕地は、葡萄とオリーブの畑が広がる、緑豊かなイタリア中部のヴィンチ村でした。彼はそこで12歳まで暮らし、自然の仕組みに対する探究心と、それを満たすための観察眼を養ったと言われています。
『モナ・リザ』をはじめ、『受胎告知』や『最後の晩餐』などの数々の名画だけでなく、動物学、植物学、解剖学、土木工学、工学、天文学、流体力学、数学、音楽など、広範な分野でその才能を発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチですが、ミラノ領主から騎馬像の制作を命じられた際には、馬の足がどうして動くのか、鼻はなぜ外側に開いているのかなどを理解するために、長い時間をかけて克明に観察し、膨大なスケッチを残しています。
見たことのないものは描けない。彼の絵には、対象に対する深い理解が常にありました。詳細で正確な人体解剖デッサンも、人体を理解したいという探究心の結果でした。そんな彼は、「最も高貴な娯楽は、理解する喜びだ」という言葉を残しています。理解することは喜びであり、その喜びこそ何物にも代えがたい楽しみだというのです。
受験勉強は、時にはつらいこと、苦しいことがあるかもしれません。しかし、新たな内容を理解することは、やはり「楽しい」のです。自ら求め、自ら学び、理解する喜びを知ることは、一生の財産になります。その財産でやがて、子どもは世界に貢献する人財へと、大きく成長していくことになるのです。
JULY ENGLISH NEWS
Money from all over the world
世界には沢山の国があり色んな人種がいて色んな言葉を使ってお話をします。私は海外で20年間暮らしていましたが、その頃沢山の国を旅行していました。先日、子どもたちに色んな国のお話をしながら色んな国のお金を見せるととても興味深そうに見ていました。英語が出来るとひとりでも世界を旅行したりできるし、色んな国の友達だってたくさんできます。楽しい事がいっぱいあることを教えてあげ、子どもたちの夢をどんどん広げてあげられたらなぁと思います。
MIKI
あけぼの夏期講習!
さて、みなさん。夏休みにはどんな勉強をしようと考えていますか。学校の宿題?これまでの復習?いろいろと浮かんでくるでしょう。しかし、皆さんの学力の天井はそんなものじゃありません。『あけぼの夏期講習』に参加したら、今頭に浮かんでいるものの倍以上のことができるはずです。
半年後、高校入試を迎えることになる中学3年生についてお話しします。中学3年生は全員通常授業で5教科を受講してくれていますので3年生の分野に関して心配はしていません。(全員が定期テストで全教科満点もしくは、満点に近い点数を取っているのですごい!といつも感心しています) しかし、3年生の分野に比べ1・2年生の理科・社会の分野を不安視している生徒が少しみられます。今回の内容は冬に入試対策をするための基礎固めとして、全教科、中3の1学期までの総復習をします。中学1・2年生も、履修した範囲の総復習を5教科とも行います。
新型コロナワクチンから感染症の歴史や物流を知る
ワクチンからの新たな発見
世界中が待ちわびたワクチンが開発され、日本でもワクチン接種が始まったことは、このコロナ禍が終息に向かう希望を感じられるニュースと言えます。
2021年の入試では、新型コロナに関係する世の中の変化について問う出題が見られました。世の中の人々が新型コロナに対してどのように立ち向かっているかを日々の生活やニュースにアンテナを張って感じ取るようにしてください。
ワクチンひとつとっても、さまざまな切り口から見ることができます。ワクチンの医学的な仕組み、天然痘やコレラなど感染症と闘ってきた人類の歴史、ワクチンの生産から日本に届くまでの物流など、様々な分野での新たな学びがあるはずです。
ワクチンって何?
病原体の毒性を弱めたり無毒化したりしてつくられたワクチンを接種すると、体内の免疫が働いて抗体がつくられます。新たに外から病原菌が侵入したときに、攻撃する仕組みができます。
ワクチンの開発
世界で初めてワクチンを開発したのはイギリスの科学者、エドワード・ジェンナーです。牛痘苗をワクチンとして使う予防法「種痘」を開発し、天然痘撲滅に大きく貢献しました。また、狂犬病や結核の治療に応用されたのも有名な話です。
ワクチンの輸入
現在、接種が進められている新型コロナワクチンは海外から輸入したものです。医薬品の輸入は、主に空港経由で行われます。単価が安く重量の重いものは海上輸送されますが、医薬品は単価が高く軽量なので航空輸送が多く利用されるからです。
超高齢社会の中、年々医薬品の輸入が増えています。2005年から2020年までに、医薬品の輸入額は3倍以上に急増していますが、今回の新型コロナワクチンの輸入でさらにこの傾向が強まるかもしれません。
夏の過ごし方が合否を左右する
8月末までの計画を立て基礎固め
大学受験を目指す受験生にとって、これから夏休みを過ごす8月末までの過ごし方が合否に大きく影響するといっても過言ではないでしょう。部活生は、これまで練習や試合に費やしていた時間を勉強に充てることができます。しかし、やみくもに勉強をするのではなく、きちんと計画を立てて勉強することが重要になります。
基礎がまだできていない場合は、基礎固めを最優先にすることが大切です。基礎ができていない状態では、応用問題や過去問を解くことができません。1学期までに勉強したことを復習してもいいですし、必要なら学年をさかのぼって基礎を徹底的に固めましょう。
また、志望校が決まっている場合、主要教科を重点的に取り組むことをおすすめします。主要科目の勉強がある程度できている場合は、これまで後回しにしていた苦手科目の克服に取りかかりましょう。苦手科目の中にも、得点源にできる分野は必ずあるはずです。まずは、各科目の得意、不得意分野を整理し、8月末までに苦手科目であっても点数を積み上げておくことができるようにしておきましょう。しかし、苦手科目をどんなに勉強しても問題が解けない、解答を見ても理解できない、というケースもあるはずです。また、1学期を終了した時点で、そもそも履修が終わっていないというケースがあります。そのときは、東進の授業の先取りや復習で集中的に効率よく学習しましょう。
共通テストの新傾向に慣れる
どんなに遅くとも、7月中には共通テストの対策を始める必要があります。昨年度入試から傾向は大きく変わりましたが、問われることはセンター試験同様で高校で習った基礎を中心とした問題が出題されています。また、共通テストの新傾向にも早いうちから慣れておくことも大切です。東進の『共通テスト対策演習講座』を利用し、時間配分や傾向をしっかり頭に叩き込みましょう。
学校や東進の『共通テスト対策模試』で現在の立ち位置を把握しておくことも必要です。得点や志望大学の判定だけでなく、「解説を読み、内容と考え方、解き方が理解できるか」を確認することがポイントです。うまくできた科目やうまくできなかった科目の分析をその都度おこないましょう。模試は、自分のレベルとの差と、これからどんな勉強が必要なのかを把握することができます。
夏休みの受験対策は、基礎固めと苦手科目の克服が基本です。そして、長い休みを有効に使うためには、勉強計画を立てて取り組みましょう。そうすることで効率的に勉強できます。早い段階で基礎固めが済んでいる受験生は、入試レベルの演習などに取り組んでもいいでしょう。目標は8月末に行われる共通テスト対策模試で目標点の9割が取れることです。
毎日家で勉強していると、集中力やモチベーションを保つのが難しいこともあるでしょう。塾であれば、いつもやる気のある生徒たちがたくさんいます。冷房のきいた快適な涼しい自習室で暑い夏を熱く過ごしましょう!
編集後記
夏は受験の天王山。